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家族の気配を感じる (家づくりの極意ポイント:プランニング編)


 戦後の西洋化と高度成長期によるプライベート志向の浸透で、今の家は基本的に個室集合型のプランになっています。子供部屋は当然のものとして取り込まれており、夫婦それぞれの個室というのも増えつつあります。これらは、子供部屋における子供の独立性育成など一定の効果は期待できる部分もありますが、果たして家族の形としてこれで良いのでしょうか。

 仕事や部活、塾など様々な要因で、食事すら一緒ではなく、当然ようにそのバラバラの食事すら済めばそれぞれの部屋に籠る。休日になっても、それぞれが別々に出かけるなどで、ほとんど一緒にいない。家に家族がそろっていても、皆がそれぞれ何をしているのかも全く分からない。こんな状態で、家というものが本当に必要なのでしょうか。これでは、別々に住む余裕がないから同居している、食事や風呂など身の回りことで楽をしたいから一緒に住んでいると言えないでしょうか。もちろん、家族はいつも一緒に田舎ればならないということは決してありません。しかし、これではお互いに何を考えているのかもわからない状態で同居しているだけです。こんな状態で、いざ家族が一致団結して何かをしなければならないような状況になった時に対応できるでしょうか。

 とはいうものの、それぞれの生活スタイルが成長とともにズレてくるのも事実です。したがって、個室を持つということ自体は前述のように悪いことではありません。ただ、会話などの関わりを生む、お互いの気配を感じられるようなプランニングを考えることが必要ではないか考えます。

 例えば、音は気配を伝える代表的なものです。家の中の音と言えば、近年は防音を売りにしているケースが多くなっていますが、家の中の音にも不快なものと、そうではないものがあります。テレビの音や会話が漏れ聞こえる、少し歩いただけでその音が聞こえるというのは落ち着かないという方が多いと思います。しかし、だからと言って一切の音が駄目だというわけではありません。扉の開け閉め、廊下を歩く音、部屋の中でも少し大きく動いた時だけ聞こえる音などは、家族の気配を伝える情報源になります。普段歩く音はほとんど聞こえないのに、少し荒げたように聞こえれば、何か面白くないことが学校であったのかな、と考えることもできます。

 また、家族が読書好き(漫画でもOKです)であれば、リビングや廊下などの共用スペースに本棚を設置して、読書スペースも作れば、自然と休日の午後や夕食後など、家族が集まる空間が出来上がります。そこで、必ずしも会話がいつも生まれなくても、同じ空間を共有するということに意味があります。新しい本を購入したら、本棚に「新刊入荷」のプレートを付けても良いでしょう。

 さらには、こういった特別な空間を作るだけでなく、玄関、トイレや風呂、そして、冷蔵庫など、必ず利用される場所への動線に工夫することも有効です。寝室などのプライベート空間の前などは気を使わなくてもよいように避ける。しかし、逆にLDKなどの共有の中心スペースからは感じられるようにします。こうすることで、家族行動気配を感じることができます。

 特別なことを考える必要はなく、また、一緒にいるということ深く考えすぎる必要もありません。それが負担になってしまっては、全く意味がありません。それよりも、それぞれのライフスタイルに合った共感環境を形成できれば良いのです。

 限られた条件の中で、如何にして実現していくか、一人で考えていても容易ではありません。是非、家づくりラボにご相談ください。


これ以外にも、皆さんに合った様々なアイデアがあります。
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。




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