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風水と家相、その対策と対処法 (張りと欠け)


 張り欠けというのも家相では良く耳にする言葉です。ここで言う張りや欠けとは、建物の外壁四面の各面について、およそ1/3の長さを基準として、これ以下の張り出しやへこみを張り、欠けというのが一般的です。また、方角にもよりますが、張りは比較的良いイメージで言われることが多く、逆に欠けはマイナスイメージで言われることが多いと思います。

 張りや欠けがあるとどうなるというのは色々と言われていて、改めてここに列挙することはしませんが、構造的な面から見ると張りや欠けについて考えることもできます。張りや欠けというのは、別の言い方をすると外壁の凹凸です。意匠的な側面では凹凸はデザインになりますが、構造強度的に考えた場合、一般には凹凸はマイナス要因であり、凹凸の無い箱型が強度・耐久性的には最も有利になります。そういう観点から、建築技術が成熟していなかった時代に、外観に囚われて弱い家にならないようにという戒めから張りや欠けの思想が出来上がっていったという側面も考えられます。もちろん、それだけではありませんが、一つの背景として考えることができます。

 また、張りに比べて欠けが嫌われるようになっている理由の一つとして、日本の伝統的な間取りが考えられます。日本の伝統的な間取りでは、張りの部分の上には下屋がくるだけで大きな重さはかかりません。しかし、欠けの場合には小屋組みを支える一部が文字通り欠けているわけですから構造的な負担は大きくなります。そのために、張りよりも欠けの方がより悪いものとされたと考えることもできます。ただし、張りの場合も捩じれなどの応力は集中することになるので、戒められていることになります。昔の人たちの間に応力集中という概念はなかったはずですが、経験的に凹凸の多い家は弱いということに気付いていたのかもしれません。

 また、構造強度的なことだけでなく、通常屋根は外壁の凹凸に合わせて複雑な形になっていきます。そうすると、屋根に谷や山、すなわち、繋ぎ目にあたる部分が多くなっていくことになります。そういう個所は、雨漏りに対して弱くなるので、こちらの面でも家の耐久性に影響を与えていくことになります。

 これらの考え方はもちろん現代に通じる所があるのは確かですが、総二階も含めて家のプランそのものが変わってきているので、そのまま当てはまるものでもありません。また、構造計算や部材、工法の発達などの技術の進歩で応力集中を避ける、応力集中に耐える構造にするなどの工夫である程度は回避できる問題でもあります。ですから、張りや欠けについては、家相というよりも構造的な問題と捉えて対処していくという考え方もできます。


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