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家づくりの基礎知識(収納の考え方)


 家造りにおいて、間取りは大変な重要なものであることは改めて説明するまでもないと思います。実は、この間取りと負けないぐらい重要なものであるにもかかわらず、それほど真剣に考えられることが少ない重要なものがあります。それは、収納です。物が溢れて散らかっている家というのは、住んでいる人にも来客にも決してよい印象や影響は与えません。また、子供の教育上も良いものではありません。しかし、いくら片付けようとしても適切な収納が家に無ければものは自然と溢れてしまいます。

 収納には、分類に関していくつかの考え方があります。収納するものによって分類するならば、

日常収納


 タオルや下着類、食器類など日常的に毎日使用する物を収納する場所です。ここでは、何よりも使い勝手、出し入れのしやすさが重要な要素となります。
 

季節収納


 季節ものの衣服、冷暖房器具、雛人形や五月人形など季節ごとに年に1,2度出し入れされるような物を収納する場所です。ここでは、出し入れも重要ですが、収納するもののサイズとのマッチングや収納量などが重要になってきます。
 
 

長期収納


 思い出の品や記念の品、趣味の品など捨てることはできないけれど、滅多に出し入れされることが無いような物を収納する場所です。ここでは、滅多にチェックされない事を考えて、温度や湿度など保存性の良さが重要になってくるでしょう。

というような分け方ができます。

 また、別の考え方として、


見せる収納


 リビングの壁面収納や応接の収納など、コレクションやアートなど積極的に他人に見せる事を目的とした「主張する収納」ということができます。ここでは、量を考えるのではなく、見せるということに重点をおいて考える必要があります。
 

見える収納


 食器類の収納など日常収納がこの中に入ることが多いのですが、積極的に見せたくはない、見たくはないが、見えてしまう収納です。ここでは、油断すれば溢れてしまう数多くの収納物をいかに収納しきるかという量と、目に入った時に見苦しくないスマートさを考慮する必要があります。
 

隠す収納


 季節収納や長期収納がこの中に入りますが、日常は目にしたくない、させたくない収納です。ここでは、溢れないためにも量が重要であり、かつ、扉や場所など積極的に視界から隠すための工夫が必要になります。

といった考え方もできます。

 いずれにしても、収納という一つのくくりで考えるのではなく、用途、目的、性格などを考慮してプランニングしていく必要があるということです。

 さて、これらの収納に片付ける物はいったいどれぐらいあるのでしょうか。ある統計によると、4人家族で平均的に7000点、場合によって10000点を超える物を保有しているといわれています。生活用品だけでも、衣類、寝具、食器類、洗剤、洗面用品、化粧品、風呂用品、トイレ用品、季節物、家事用品、書籍、調理器具、そして、捨てられない物など数限りなく出てきます。これは、世界的に見てもかなり多い部類といえるでしょう。家は、これらの溢れかえる品々を収納しなければならないのです。

 また、平均的な数字で考えた場合、代表的な収納量としては以下のようなものが必要になります。


下駄箱


 靴を入れるスペースとして、奥行き30cmで幅の合計10m程度の棚収納、20cmx20cm程度の傘などを収納するスペースが最低限必要でしょう。また、この他にも玄関周りの掃除用具などを収納するスペースも必要になります。
 

キッチン(食器)


 お皿などの食器だけで、奥行き30cmで幅の合計が10m以上は必要でしょう。このほかにも、フォークやスプーンを入れる引き出し、鍋類などを収納するスペースも必要になります。
 

寝室(クロゼット含む)


 奥行き70〜90cmで幅の合計が10m程度は最低でも必要でしょう。ただし、ベッドの場合は布団収納が不要になるのでもう少し少なくても良いでしょう。この他に、衣服用に引き出しが奥行き45cmで15m程度、ハンガーは5m程度は必要になるでしょう。

 収納と一口に言っても様々な切り口があります。また、収納を議論する場合、どうしても量ばかりに気を取られすぎてしまう傾向がありますが、決して量だけで解決できる問題ではありません。確かに、ある程度以上の量は必要になりますが、人は入れる場所があれば満杯になるまで物を溜め込んでしまうものです。収納上手とは、捨て上手でもあるのです。
 収納を一つのくくりで考えるのではなく、その目的、対象など様々な面から捉えて、自分たち家族にとって最適な量とバランスを生活スタイルと連動させながら考えることが必要です。


どうぞ、お気軽にお問い合わせください。


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