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家づくりの基礎知識(家との主従関係)


 家と一言で言っても人それぞれ様々なものがあり、その分類の方法も多種多様です。木造とコンクリート造、一戸建てと集合住宅といった構造や形態的な分類、木造でも軸組み、2x4、パネル工法などがあります。また、単世帯、二世帯といった家族構成を反映した家の違いという考え方もできるでしょう。このように、家と一言で言っても様々な見方があるのですが、いずれにしても共通しているのは、住む人の希望が反映されているということでしょう。

 しかし、少なからず見られる状況として、家を持つという自分の希望を叶えたつもりでいても現実には家に住まわされている人が予想以上に多いということです。自分の本当の生活スタイルに合わせて家を造るのではなく、家に生活スタイルを合わせてしまっているのです。そして、それがさらに進むと身体的にも、精神的にもその影響を受けてしまうことがあるのです。

 よく知られた実験として、無機質なコンクリートの部屋にネズミを入れると攻撃的になり、繁殖率も低下するという実験結果があります。人についても、宇宙船での影響を知るために同じような実験が行われ、イライラなどの精神的に不安定になる傾向が見られたという結果があります。このように、家の環境は人に対して想像以上に大きな影響を与えるのです。

 一時この実験結果を過大に取り上げて、マンションやRC造の家などが住人に悪影響を与えるという宣伝がされたことがあるのですが、実際には必ずしもそうとは言えません。確かに、初期の頃の集合住宅はコンクリートもむき出しで閉鎖的で無機質な面はあったのですが、最近のものは内部的には通常の住宅と大差の無いようになってきているといえます。実際にはそのような外観的なことよりも、集合住宅に住んでいるという認識や上下や左右の部屋などの住民との関係といったソフト面の影響の方が大きくなってきていると言えるでしょう。

 また、最近ではあえて無機質な空間を特徴とする造りの家も増えてきています。同様に、従来の和洋折衷のようなものではなく完全洋風建築や間仕切りを取り払い一体空間を望むケースも増えてきています。確かに、これらはその家の住人が望んで選んだ家の形です。しかし、これらは本当に住人の生活スタイルを実現するものなのでしょうか。

 多くのケースで言えることは、ドラマなどの影響を多分に受けた、本当の「希望」ではなく「憧れ」を追い求めた結果であるということです。確かに憧れの実現も希望の実現には違いないのですが、アクセサリーや服とは異なり、家ということになると本当にそれが自分に合っているのかということがより重要になってきます。アクセサリーなどは気分で簡単に取り替えることができますが、家はそう簡単にはいきません。

 確かに、そのような憧れを取り込んだ空間は、ドラマの主人公になったような気分を味わうことができ満足感も得ることができるでしょう。しかし、そのためには住人自身が自分をその空間、すなわち、家のスタイルに合わせる必要があります。そこに知らず知らずのうちにストレスを生む土壌が出来上がってしまうことがあります。確かに、そうやってドラマの主人公のような空間を楽しむということも間違っているわけではありません。しかし、家とは本来生活の場であり、心の底からくつろげる場であることが最も重要なこのはずです。決して、自分を演じるための場ではないのです。

 そう、本来は住む人のスタイルに家が合わせるべきであるのに、人の方が家に合わせた生活を強いられてしまう状況が出来上がってしまうのです。言うなれば、家と人の主従関係が逆転してしまうのです。賃貸であれば、一次的にそのような状況というのも人生の一時を楽しむということで大きな意義を持つともいえます。しかし、自己所有となると話は違ってきます。一生の中で家を何度も建てられる人というのはそう滅多にいるものではありません。流行は移り変わっていき、住む人の嗜好も変化していきます。しかし、子供から大人へと育ってきた中で培われた根本の生活スタイルというものはそう簡単に変化するものではありません。

 家を建てることにおいて、夢や希望、そして、憧れの実現も重要な要素です。しかし、家の中でまで疲れてしまっては本末転倒です。夢や憧れと現実とのバランスを考えながら家造りを考えていくことが大切なのです。


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